正田醤油に訪問

正田醤油

群馬県にある醤油の専業メーカーは3つあって、安中市の有田屋さん、みどり市の岡直三郎商店さん、そして、館林市の正田醤油さんです。

中でも正田醤油さんは国内の5大醤油メーカーの一つで皇后美智子様のご実家の本家筋としても知られていますし、地元の方にとっては正田醤油スタジアムの名称でも有名かもしれません。

私自身、群馬県に長年住んでいながら、しかも醤油に携わっていながら、ようやく初訪問に至りました。前橋市から車で1時間ちょっと。館林駅からすぐの場所に位置する正田醤油さんの本社は、諸味蔵として使われていた建物をリノベーションしたもの。それはもう立派な佇まいでした。

梁をそのまま残して現代的に改装されているので、上を見上げるとこのように大きな梁が。

正田醤油

この本社から車で少し移動したところにある館林東工場へ。

正田醤油さんは食品メーカーなど業務用途での出荷が多いこともあり、出荷場には1トンのコンテナやタンクローリーがたくさん停まっていました。

工場見学も一般の消費者向けには用意されていないので、マスコット的なキャラクターもかわいいイラストもまったく登場しません。

ただ、例えば工場紹介のVTRの表現では「屋外発酵タンクにジャケットを装着させて、温度コントロールすることで、寒仕込みにしていた製造が年間を通して可能になった」など専門用語が簡潔に、そして適切なバランスで表現されていて、とても信頼感がありました。

自社の醤油の特徴を伺うと、「ツンツンしていない」という回答。とがっていないという意味や、他の素材をあわせた時に醤油が主張するのではなく、素材をしっかりと引き立てるという意味なのですが、このような表現をされるところに正田醤油さんらしさを感じ始めていました。

正田醤油

そして、本社に併設されている正田記念館。そこにこんな展示がありました。醤油業の創業者である正田文右衛門さんの写真と、醤油醸造に関する経営指南書。

その差出人はキッコーマンの2代目茂木房五郎さんでした。「キッコーマンさんに醤油のつくりかたを教えてもらったんですよ」と、そう語ってくれたスタッフの方の語り口調が正田醤油さんらしさを体現しているようでした。