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帯広の豚丼

豚丼

北海道帯広。17時18分。豚丼「ぱんちょう」の前に長蛇の列。日曜日にもかかわらず駅周辺が閑散としていたので、より行列が際立つ。

店内は30席程度で相席。肉の量によって華松竹梅と金額が異なり、今日は950円の「竹」を注文。炭火で焼かれた豚肉に甘だれ。厚みのある肉は絶品。肉の脂身の部分をこれほど美味しいと感じたのは初めてだった。

北海道では元々牛肉を食べる習慣がなかったらしく、豚肉の食べ方を考案して誕生したのが帯広豚丼だとか。このお店が発祥らしい。

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ぱんちょう
帯広駅前
0155-22-1974

さっぽろジンギスカン本店

ジンギスカン

全てカウンターで客席数18。その客の背後50センチを順番待ちの客が取り囲む。

その店は「さっぽろジンギスカン本店」

ここのジンギスカンにたどり着くには順番待ちもそうだけど、店舗探しが一苦労。さんざん街をさまよった挙句に写真の暖簾を発見。鉄階段を昇り2階へ。次の衝撃は人口密度。そして目に入るのが、ざく切りの玉葱と綺麗な羊の肉がのっているジンギスカン鍋と七輪。

席に着くと注文のしないうちに肉が目の前に運ばれてくる。肉メニューは1種類。ジンギスカン1人前800円。味、最高。

オルゴールの進化

オルゴール

初めてCDを買ったのは小学生4年生。それ以前はカセットテープを使っていたと思う。聞きたい曲の頭だしが面倒で、今から思うとスゴク手間のかかっていた記憶がある。

オルゴール。

今ではプレゼントなどに用いられることが多いかもしれないけど、誕生当時は音を記録して再現することが全くできない時代。世の中を驚かせる存在だったことは間違いない。

「イボイボのついた太い鉄パイプがくるくる回る形状」をイメージするかもしれないけど、実はこのタイプは初期型で、その進化形が写真のタイプ。

オルゴールの種類には2種類あって、イボイボ鉄パイプのシリンダー型とレコード型の2種類。シリンダー型は1本のシリンダーに何曲もの曲が連続して入っていた上に職人による手作業のため、曲の頭だしができなく製作コストも高い。

その問題点を解決したのがレコード型オルゴール。
CDと同じように1曲を1枚の円盤に刻む。しかも、プレスによる加工が可能になったため、機械による大量生産が可能になり、製作コストが大幅に短縮できた。
「これでオルゴールが一斉に普及するぞ!」そう思いきや、1877年エジソン蓄音機発明。レコード型開発から30年後のことで、これ以降、普及どころか衰退の一途をたどったという。

今日、米国タワーレコードが破綻したとのニュースを聞いた。100年以上前の同じような構図の話を聞いた矢先だったのは偶然か?!

五稜郭

五稜郭

土方歳三が最後に戦った地。というイメージたっだ函館の五稜郭。
だから、星型に囲まれた地形や何のための場所なのか正確に知らなかった。

もともとの五稜郭は新設した奉行所をしっかりと守るためのもの。

日米和親条約で箱館を開港することになり、一瞬にして国際都市が誕生。すると松前藩の藩領から幕府の直轄地にかわり、役人が大勢押し寄せ、外国との交渉も一気に増加する。その対応のために「箱館奉行」を設置して、その防衛と外国への威信目的のために「洋式城郭」を採用したとのこと。

その後、戊辰戦争の最後の戦いとなる箱館戦争の舞台へと姿を移すわけだけど、土方歳三人気は郡を抜いていて、おみやげコーナーは土方歳三一色。

函館の朝市

函館朝市

平日の朝だというのに、函館駅前の朝市は大盛況。

団体の観光客が大型バスで乗りつけ、迎え撃つお店側も威勢の良い掛け声をあげる。「おにいちゃん、カニうまいよぉ〜。1500円!」

とっさに、「祭りの本質は大勢の人が集まって活気があること」って何かで読んだことを思いだす。これだけの人がワイワイしていると自然とテンションが急上昇。次々に出される試食品に本気で驚く。メロンにイカにとうもろこし。文句なしに美味しい。

函館は塩ラーメン

函館ラーメン

函館港から新鮮な魚介類が水揚げされる。

その影響からか函館は塩ラーメン。ただ、魚介類の具はワカメのみでチャーシューが多いのは何故?

名産って「名産」と冠がついた状態で食べると何でもおいしい気がするので、違うお店で食べて比較するようにしている。
だから夕食と朝食が塩ラーメン。透明に透き通ったスープは騙しがきかない。何がダシに使われているか予想してみる。「これはホタテか・・・」

北海道へフェリー上陸

フェリー

青森と北海道を結ぶ青函トンネル。

確か高校生くらいまでは、車も通れる海底トンネルと思っていた気がする。
子供の頃から激しい乗り物酔いに襲われていたので、船関係からは特に距離を置いていた。だけど、北海道に車で上陸するにはフェリーに頼るしかない。

青森港から函館港へ、110キロの船旅は3時間40分の20.050円。フェリーコストに驚く。

「ほうとう」は山梨の郷土料理

ほうとう

味噌煮込みうどん風で麺はきしめん風。
4分の1に切られたジャガイモが2つに南瓜も同じサイズが2つ。里芋、白菜、葱、牛蒡、人参、椎茸と続く・・・

餺飥(はくたく)が禅僧の手によって中国からもたらされ、ほうとうやうどんになったと言われる。ほうとうは餺飥の音読み。武田信玄が野戦食として用いてこの形になったため甲州人が誇りにしている郷土料理。

山梨県立博物館

山梨県立美術館

山梨県立博物館。
昨年開館したばかりのこの博物館は甲府駅からも近く、石和温泉からも車で10分程度の立地。博物館のイメージと聞かれれば、静かにじっくり見てまわると答えそうだが、この博物館は違う。
子供たちがハシャギまわる姿が印象的で、ボク自身も気づけば2時間居座っていた。

チケットを切ってもらい最初に目にするのが山梨県の立体模型。
身長を越える山並をはじめ地形が再現されており、航空写真が貼り付けられている。その中を歩く。
空から山梨県を見下ろす感覚の中で、子供たちは地面に座り込んで自分の家探しを始める。ここを抜けるとメインの展示スペースに入るわけだが、この時点で只者ではない感覚を十分に与えてくれた・・・

どうしてここまで面白いと感じたか考えてみた。

縄文時代ゾーン。
真っ暗な空間には遠くから聞こえてくる、かすかな鳥のさえずり。天井からは何本かの縄が吊り下げられていて、先端から光の発している。
その先端を耳につけると当時の縄文人の会話が聞こえてくる仕組み。

江戸時代ゾーン。
「歌舞伎といったら団十郎、幕絵の絵師なら広重に。」のキャッチコピーが大きな立体的な明朝体で表現されている。
この手のコピーはどのゾーンにも必ず掲げられていて、これを読んで歩くだけでも面白い。

小学校の机と椅子が並んでいるので席についてみる。
隣に座った見知らぬ人がクラスメートになり、プロジェクターで映し出された先生に挨拶をすると授業開始・・・と思いきや空襲警報。レーザー光線の赤い光に照らされて、地面が揺れだす。
まるでUSJにいるかのような錯覚の中で甲府空襲の体験談。

単にあるものを展示しているのではなくて、伝えようとする意思がある。
それが子供に分かるように表現されているからとってもシンプル。そして、伝え方が視覚と聴覚と触覚を刺激する構成になっている。これって博物館に限らず、「この空間スゴイ!」とか「異空間に来たみたい!」というときに感じる共通の要素のような気がしてならないんだよなぁ・・・

観光客が消える!

馬籠宿

当時の町並みが残る宿場町はタイムスリップ感覚をもたらしてくれる観光地。長野県にある木曽路は11の宿場町で有名。中でも馬籠宿・妻籠宿は車で10分ほどの距離の連続する宿場町で、観光ガイドマップでトップを飾る実力の持ち主。

が、妻籠宿は観光客でにぎわい、対照的に馬籠宿は閑散としている。

「1年前は夏休みに観光客が店の前を通らないなんて考えられなかった・・・」と五平餅屋のおばちゃんが語る。原因は市町村合併。馬籠宿が市町村合併での長野県から岐阜県の中津川市になったことが問題だという。

観光客からみたら、「そんなの関係ないじゃないか」と思い聞いてみると、団体客を連れてきてくれる観光協会が「岐阜県になったのだから、長野の木曽路じゃない!」と判断し、木曽路ツアーの観光バスは馬籠を通過し妻籠に停車してしまうのだという。