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三年ぶりに柿渋を塗ってみる

三年前に自宅の食器棚に柿渋を塗っておいたのですが、ふと気がつくとなかなか良い感じに色が変わっていたのです。これまでも店内の棚だったり台などはほとんど手作りなのですが、塗料にはいつも悩むもの。結局何も塗らないことも多いのですが、味気ないなぁとも思っていたこともあり柿渋で塗ってみることに。

柿渋はその名の通り柿を発酵させたもので自然の素材って認識されていると思います。ただ、デメリットはその匂い。独特のすっぱいというか発酵している感満載の香りがします。3年前は強烈に感じたものが、今となっては心なしか心地良くも感じられ、醤油蔵に通いつめた効果かもしれないな・・・とも思いつつ。

その3年前の柿渋を引っ張りだしてくるとドロドロ状態。でも水で薄めたらなんとか使えそうだったのでいざ塗装開始。汗ダラダラになりながら塗って乾かして塗ってを数回繰り返しました。案の定、一日では香りは取れませんでしたが二日たったらだいぶ抑えられてきたような。さぁ、これがどのように変わっていくかちょっと楽しみ。

柿渋
色が付いてないように見えますが塗装後です。ここからだんだんと色が変わっていくのです。

納豆を最初に食べた人って勇気あるよね。

納豆を最初に食べた人って勇気あるよね。先日、インターネットで見かけたこんな書き込みに、なるほどと思ってしまいました。どんなに美味しいものでも、最初に「美味しいよ!」って言ってくれる人がいないと注目されないなって。

職人醤油にはたくさんの醤油があります。奇抜な活用方法はもちろん大歓迎ですが、それよりも、もっと日常づかいの定番の使い方。「この醤油をこんな料理に使ったら美味しかったよ!」という発見があったら、ぜひ教えてください。

醤油レシピ

弓削多醤油の醤遊王国

「醤遊王国」でも有名な埼玉の弓削多醤油さんを訪問。蔵併設の見学施設や醤油ソフトクリームなどを食することができる施設です。醤油造りの現場を積極的に公開している蔵元は少ないように感じていますが、「醤遊王国」をつくった当時はとても珍しい存在だったはずです。

消費者の方に醤油屋さんのイメージを伺うと、「えっ?!醤油屋さんって見学さえてもらうことできるの?」「怒られそう。ちょっと怖い。」という意見が強そうな印象です。(そもそも、自ら見学したいとは思っていない。けど、見学OKだよとなれば見てみたいという方が多いと思います。)

弓削多醤油
弓削多社長と醤遊王国店長の中村さん

それなら、蔵見学を積極的にやったらいいかというと、事は簡単ではなくて、そもそも製造現場は工場見学を前提につくられていないので、移動ルートだったり安全確保だったり、そして何より案内に人員をさくことは小規模で経営しているところは結構な負担なのです。

こだわった醤油づくりをしている蔵は、直販の比率を極力上げていくべきだと考えています。現に元気があるなと感じている蔵の多くは蔵見学を含めて消費者の方との距離を縮めようと努力されているように感じるのです。


▼ 醤遊王国
http://yugeta.com/oukoku/

梨しょうゆ
梨しょうゆ・梅しょうゆ・柚子しょうゆ を試食中。

明日の6つ

EVERNOTEで「埼玉」って検索したら、「明日、することの優先順位6つを書き出す」ってメモ書きが出てきた。なんでこれが出てきたか不明で、もう一回「埼玉」を検索しても出て来なかった。何か不思議だなと思いながらも、今月したいことの6つと、今週したいことの6つを書きだしてみると、なんかいい感じ。その勢いで明日したいことの6つを書いてみる。

何かのお告げかもしれないと、しばらく続けてみよおっと。

歩数と出荷時間

最近、出荷作業の時間がすごく短縮されているんです。倉庫ができて作業スペースが広くなったことも要因だけど、今までは手元の商品がなくなると裏の倉庫スペースに取りにいっていたのです。しかも、手元といっても70種類の商品があるので、中には二十歩は歩かないといけないものもありました。

今は、壁一面に広がる棚に、朝一番に十分な量を補充するようにして、どの商品も三歩くらい歩けば取れるようにしました。作業が中断されなくなったことと、歩く歩数が格段に減ったことで作業時間が4割くらいは削減できていると思います。

整理整頓と事前準備の大切さを今更ながら実感して驚いています。逆に、今までなんて非効率なことをしていたのだろうと・・・そんなことを考えていると、蜂の世界も巣の維持専門の雌がいることで幼虫の生存率がガラリと変わるそうで。

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▼ 蜂、巣の維持専念で生存率上昇 北大が研究
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012070301005483.html

「女王蜂」「働き蜂」などの役割がある蜂の世界で、子を産まずに巣の維持に専念する雌がいると幼虫の生存率が大幅に上がることを北海道大農学研究院の長谷川英祐准教授(進化生物学)らが突き止め、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に3日、発表した。
働き蜂のような存在がいた方が、進化の過程で有利になることは理論的には説明されてきたが、蜂を使って実証したのは初という。
研究には集団でも単独でも巣作りをするシオカワコハナバチを使用。雌1匹の巣では幼虫生存率が約1割だったが、雌が多くいる巣では約9割。母の蜂だけが子を産み、子どもは巣の維持に当たっていた。
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時代が変わると道具も変わるわけで

「昔、六尺の桶をつくっていて、醤油の工場長をしていたこともあるんだ。」という長谷川さんにご来店いただきました。上毛新聞に桶に関することを書かせていただいたことがあって、その記事をきっかけにわざわざお越しいただきました。

木桶づくり

1月の藤井製桶所での桶づくりの写真をご覧いただきながら話を伺うと、おおまかな作業工程は同じなのですが、細かい部分では違いがあるものです。または、地域性なのかもしれません。日本酒づくりの杜氏さんのように桶を作りながら各地を回っていた方もいたそうなので、至る所に桶があった時代には様々な職業と関わり方があったのだと思います。

木桶づくり

例えば、桶の板と板を繋ぐのは竹の釘で、これ自体は変わりないのですが、その竹釘を入れるための穴のあけ方は違っています。上の写真は底板で、穴のあいている部分に竹釘を差して連結させます。

木桶づくり

今は伝統ドリルでグリグル〜っとあけたのですが、当時はこれであけていたそうです。穴のあけたい箇所においてドンと叩いてあける。ドリルの場合は穴の奥も手前も同じ直径ですが、こちらの場合は奥が狭くて手前は太くなります。すると適した竹釘の形状も異なるわけで、当時のは中心がぐっと太かったなぁと言われていました。

木桶

他にも箍(たが)の入れ方も違いがあって、今は鉄製のワイヤーで仮止めしてから箍を叩き入れていたのですが、当時はワイヤーはないので箍を叩き入れるにはより大きな力が必要。大きなハンマーで叩いていたそうですが、それ用のあて木があって、あて木役と叩き役と二人で連携して行なっていたそうです。

時代時代の道具にあわせて、微妙な違いと工夫があったのですね。

金丸弘美さんの講演会 2

野菜などを売っている直売所。地元の生産者の方が自分で商品を並べて、売れた分が収入になる仕組み。道の駅などと併設になっていたりするので場所にとっては観光地化しているところも。その直売所でバーコード管理が非常に有効という話に納得。

生産者は自分でバーコードを打ち出して商品に貼る。ポイントは2時間ごとに携帯にメールが送られてくること。自分の商品の販売状況がリアルタイムで送られてくるので、品切れになれば補充する。すると、どんな商品を並べれば売れるか考えるようになる。時間帯によって農産物なのか、惣菜なのか、おまんじゅうなのか、それぞれの生産者が工夫して細目に品出しをすると年間で売上が一千万円を超えていたりするらしい。

自分の行動が細かく数字で分かるのって、嬉しくなるよね。
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