2018.10.21 Sunday
2012.08.29 Wednesday
最上級は難しい。
お客様から「最上級の醤油は?」という問合せをいただき、ふと最上級とは?と考えだしてしまう。
価格の高い醤油が美味しそうに見える。これって大いにあると思います。自分自身もそうでした。醤油業界の右も左も分からない時期は高く売られている醤油ほどスゴイはず!って感じていました。ただ、価格を高くするだけなら結構簡単で、原料が高価で仕込みも手間暇かけてとストーリーを語ることでその価格を納得させることも、上手な人ならできると思います。(高い醤油が悪い醤油という意味ではなく、それだけの価値が十分にある醤油もたくさんあると思います。)
たけど、自分自身が魅力を感じる造り手は分相応を定めているというか、「醤油には醤油の分がある」という人。中には、しょせん醤油だし・・・と必要以上に卑下する人もいますが、そうではなくて、醤油は日常使いの調味料だから、日々の生活に負担なく買えるものでなくてはいけない。そう決めて、その範囲の中で出来うる限りの造りの追求をしている人。
最上級の定義って難しい。
価格の高い醤油が美味しそうに見える。これって大いにあると思います。自分自身もそうでした。醤油業界の右も左も分からない時期は高く売られている醤油ほどスゴイはず!って感じていました。ただ、価格を高くするだけなら結構簡単で、原料が高価で仕込みも手間暇かけてとストーリーを語ることでその価格を納得させることも、上手な人ならできると思います。(高い醤油が悪い醤油という意味ではなく、それだけの価値が十分にある醤油もたくさんあると思います。)
たけど、自分自身が魅力を感じる造り手は分相応を定めているというか、「醤油には醤油の分がある」という人。中には、しょせん醤油だし・・・と必要以上に卑下する人もいますが、そうではなくて、醤油は日常使いの調味料だから、日々の生活に負担なく買えるものでなくてはいけない。そう決めて、その範囲の中で出来うる限りの造りの追求をしている人。
最上級の定義って難しい。
2012.08.22 Wednesday
テマヒマ展
六本木のミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHT。
「東北の食と住 テマヒマ展」が開催されています。といっても会期終了まで1週間切っています。秋田県の石孫本店さんの味噌たまりが、和菓子の老舗とらやさんとコラボしているなどで、絶対に行きたかった企画。ぎりぎりに滑り込めました。三宅一生さん、佐藤卓さん、深澤直人さんなどのディレクター陣が関わっているだけあって素敵な空間でした。
映像展示とモノの展示の大きく2構成になっていて、最初の映像部分で最初に目にしたのが「りんごを収める木箱」の制作現場。人の声は一言も収録されておらず、冬の湯気のたつ工場の中で釘を叩く音が響きわたって、編集された音楽との共演に文字とおり釘付けになりました。そんな映像がつづくところからスタートしていきます。
東北の自然環境があって、そこに人いて、モノづくりがある。そんな当たり前のことをリアルに素敵すぎる演出で紹介していて、伝統産業とか地域産業の分野に飛び込んできた自分は、やっぱり間違ってなかったんだというか、ますますやりたいことのイメージが膨らんできたというか、とにかく気づいたら1時間30分居座っていました。
来週の日曜日までですが、よろしければぜひ!
http://www.2121designsight.jp/program/temahima/
2012.08.17 Friday
群馬の距離感とチケットショップ
月に1〜2回程度なんですけど、群馬から東京にでます。
家を出てから目的地までだいたい2〜3時間。朝に出て深夜に帰ってくるパターンが多く、宿泊する程ではないちょうど良い距離感なのです。
東京で仕事をされている方に、思いのほか気軽にご来店いただきます。「ちょっと距離ありますよ!」「いやいや、大丈夫ですよ。」というやり取りを経てお会いした方とは、良い関係が続いていますが、電話やメールだけからスタートした場合は、あまり長いお付き合いになっていなく・・・群馬の距離感にかなり感謝しています。
そんな東京行き。近所のショッピングセンターのチケットショップで切符を買うのですが、気づけばお店のお姉さんと顔馴染みに。先日も、先客の方があれこれ悩んでいるところ、彼女がボクのことをちらっと見るやいなや「これでしょ?」とジェスチャー。すっと東京往復を差し出してくれたのです。
ちょうど今日も東京に行くために立ち寄る予定。
家を出てから目的地までだいたい2〜3時間。朝に出て深夜に帰ってくるパターンが多く、宿泊する程ではないちょうど良い距離感なのです。
東京で仕事をされている方に、思いのほか気軽にご来店いただきます。「ちょっと距離ありますよ!」「いやいや、大丈夫ですよ。」というやり取りを経てお会いした方とは、良い関係が続いていますが、電話やメールだけからスタートした場合は、あまり長いお付き合いになっていなく・・・群馬の距離感にかなり感謝しています。
そんな東京行き。近所のショッピングセンターのチケットショップで切符を買うのですが、気づけばお店のお姉さんと顔馴染みに。先日も、先客の方があれこれ悩んでいるところ、彼女がボクのことをちらっと見るやいなや「これでしょ?」とジェスチャー。すっと東京往復を差し出してくれたのです。
ちょうど今日も東京に行くために立ち寄る予定。
2012.08.16 Thursday
店舗リニューアルと工場見学(岡直三郎商店)
群馬県大間々市にある岡直三郎商店。元々蔵に併設されていた店舗はあったのですが、事務所と店舗スペースのリニューアルしてこのような空間に早変わり。既存の建物を活かして開放的でお洒落な空間に。ライトの使い方も上手で羨ましいと感じるくらい。
もう一つの特徴が工場見学。大桶の中に入っている諸味の様子も間近にみることができて、スタッフの方による解説付き。定期的に出発する集合時間を待って多くの人が列をなしていました。
ほとんどの方が醤油蔵の見学は初めてだと思います。薄暗い蔵の中に入る時の感覚はとても新鮮でワクワクするもののはず。その感覚とお土産に買った醤油がセットになった時、家族や友人に話をするときの臨場感が明らかに違うと思うのです。何年たっても醤油を使うたびに思い出されるはずで、この感覚が重要だと思うのです。工場見学は造り手の立場からすると、とても手間のかかること。ただ、こだわりの品をつくる造り手だからこそ、注力していくべきことだと感じています。
2012.08.15 Wednesday
山形県の高畠ワイン訪問
山形といえば「さくらんぼ」が有名ですが、ここ高畠町ではブドウ栽培も盛ん。少し遠くに見える山の斜面の一面がビニルハウスになっていて、そこばぶとう畑。このようにビニルハウスをかけるのが山形琉。目的は雨除け。ただ、収穫が終わると収納するそうで冬場は雪が降り積もる地域でもあります。
ブドウの棚。高さが少し高めなのは雪に備えてのこと。木の幹の部分が雪に覆われることは保温のこともありよいけど、実がなる枝の部分が埋もれてしまうと折れたりする原因にもなるので避けたいところ。昨年は雪を除去していたというから冬場でも休むことできず。
良いブドウはやはり生産者によるところが大きくて、ブドウの生育によってどれだけ手を加えられるかが重要だといいます。ブドウ畑を比較していくと地面部分に差し込む日差しの量の違いがあります。今の時期だとブドウに日光が当たる方がいいので、ブドウ周辺の葉を落として調整するそうです。ただ、一枚一枚手でちぎっていくので相当な手間がかかるわけで、そこまで手を加えている生産者とそうでない生産者が分かれる。
高畠ワイン(山形県東置賜郡高畠町)
http://www.takahata-wine.co.jp/
2012.08.12 Sunday
山形県の庄司久仁蔵商店さん
山形県のスーパーに行くと丸十大屋さんの「味マルジュウ」を筆頭にだし醤油がずらりと並んでいます。だしが入っていないタイプの醤油だと濃口醤油の混合タイプが多いのですが、九州や北陸地方のような甘みのあるものではなく、丸みのある味付け。
そして、山形県の庄司久仁蔵商店さんを訪問。
庄司さんは「山形は5年遅れているんだ!」と冗談めいて話してくれました。サラリーマン生活から実家に戻ってきたのが2000年。バブルが崩壊したといわれた時にも大きな実感はなかったといい、この2000年くらいになってじわじわとその実感がやってきたといいます。
それまでは地元の酒販店などに卸していたものが、立て続けに廃業かコンビニに業態転換していったので、売り先がどんどんなくなる・・・今では軽トラに醤油を積んで個別配送をしているそうです。この直販体制は九州ではまだまだみられるスタイル。
ちょうど今頃のお盆の時期がお中元の時期だそうで、年末も30日まで忙しく働いているそうです。「こっち(山形)は都会から人が帰ってくる側だから、年末のギリギリまで慌ただしいんですよ!」
(おまけ)山形県でインターネットラジオの「radiko」のアプリを開いてみるとこんな状態に。。。
そして、山形県の庄司久仁蔵商店さんを訪問。
庄司さんは「山形は5年遅れているんだ!」と冗談めいて話してくれました。サラリーマン生活から実家に戻ってきたのが2000年。バブルが崩壊したといわれた時にも大きな実感はなかったといい、この2000年くらいになってじわじわとその実感がやってきたといいます。
それまでは地元の酒販店などに卸していたものが、立て続けに廃業かコンビニに業態転換していったので、売り先がどんどんなくなる・・・今では軽トラに醤油を積んで個別配送をしているそうです。この直販体制は九州ではまだまだみられるスタイル。
ちょうど今頃のお盆の時期がお中元の時期だそうで、年末も30日まで忙しく働いているそうです。「こっち(山形)は都会から人が帰ってくる側だから、年末のギリギリまで慌ただしいんですよ!」
(おまけ)山形県でインターネットラジオの「radiko」のアプリを開いてみるとこんな状態に。。。
2012.08.05 Sunday
好奇心は忘れちゃいけない
「もうすぐ80なの!」と微笑む上品な女性がご来店。ただならぬ雰囲気。話を伺うほどに引きこまれていきます。蕎麦のかえしも作るし、お寿司もオリジナルの酢飯からつくる。良い素材があれば自然と美味しくなるものよとサラリとおっしゃるけど、この方のすごさはそれだけではない・・・
主人がコロッケを食べたいといえば、若い頃ならすぐに作れたのよ。気さえあれば買い物に行けるでしょ。ただ、この歳になると、だんだんと家事がおっくうになってくるもの。だから、途中まで作って冷凍してあるの。○○が食べたいと言われれば、解凍したところから作ればいいだけ!
そして、醤油を眺めながら、「これ知っている!」がとても多い。箕郷町のスーパーまるおかさんで購入しただったり、新聞で見て取り寄せただったり。帰り際に「家事業は数十年やってきたけど、まだまだ知らないことが多いわね。また教えてください。」と頭をさげる。この好奇心と謙虚さは素敵。
主人がコロッケを食べたいといえば、若い頃ならすぐに作れたのよ。気さえあれば買い物に行けるでしょ。ただ、この歳になると、だんだんと家事がおっくうになってくるもの。だから、途中まで作って冷凍してあるの。○○が食べたいと言われれば、解凍したところから作ればいいだけ!
そして、醤油を眺めながら、「これ知っている!」がとても多い。箕郷町のスーパーまるおかさんで購入しただったり、新聞で見て取り寄せただったり。帰り際に「家事業は数十年やってきたけど、まだまだ知らないことが多いわね。また教えてください。」と頭をさげる。この好奇心と謙虚さは素敵。
2012.08.03 Friday
福島県の若喜商店さんに訪問
福島県の若喜商店さんに訪問。福島県内で木桶で仕込みを続けている数少ない醤油蔵です。
震災前後で変わったという話。若喜商店さんは喜多方市にあります。ラーメンで有名なこの土地は、以前はだまっていても観光客で賑わっていたのですが、震災をきっかけに観光客が激減。観光客が来るものという当たり前という前提がなくなってしまったので、色々考えるようになったといいます。
地域の仲間で集まって話し合いの機会も増えたといい、情報の発信だったり自分たちが積極的に出て行く事もしていかないといけない。今まで敬遠しがちだったインターネットも模索していかないといけないと感じたそうです。環境が変わって考えと行動が変わってくる。そんなときに一緒になって動ける存在に、成果につながる仕組みづくりができる組織になっていたいなと改めて思うのです。
お昼は教えていただいた「まこと食堂」に。比較をしないと分からないので結構頑張ってもう一軒のラーメン屋さんにも。「まこと食堂」また行きたいです。喜多方ラーメンうまし!
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