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短期間でできる白醤油は、つくるのが楽なのか?

「早くできていいよね!」と、濃口醤油の生産者は、白醤油のつくり方を見て、そう思うかもしれない。濃口醤油は長いものだと二年くらいかけてつくるのに対して、白醤油は数ヶ月で商品になる。

醸造期間だけ比較すれば、白醤油の方が確かに短い。ただ、白醤油の大切な要素は色であって、時間が経つほどに色が濃くなってしまい、想定していた期間を1ヶ月過ぎてしまえば、白醤油と呼べなくなってしまう場合もある。

つまり、在庫がたくさんあるので搾らなくていいですとは言えず、仕込んだ分はそのタイミングで搾らないといけない。濃口醤油であれば、ある程度の熟成期間を過ごした後は在庫状況に応じて圧搾できるので、どちらが単純に楽だとは言えないわけです。

特に夏場は気温が高く色が付きやすく、生産現場サイドとしては早く出荷したい。けど、白醤油の需要が一年の中で最も少ないのがこの夏場。生産管理に頭を悩ませる日々なんだとか。

床屋と予約

ご夫婦で経営されている床屋さんのような美容室に通っているのですが、男性はご主人が、女性は奥様が対応されるので、いろいろなお客様が来店されています。先日も、男性のお客さんがふらっと立ち寄って、「早くて○時くらいからなら・・・」に、その場で予約をとって一度店を後にされていました。このパターン多いのって聞くと、予約の電話も当日の朝が多いそうで、特に年配の方はテレビや雑誌を見ながら順番待つのが床屋ってイメージもあるようで。

自分の場合は、予約が煩わしいというか、行かなきゃ行かなきゃとは思うものの、そのまま時間が流れてしまい・・・。特に嫌いな歯医者さんはギリギリまで先延ばししてしまうので、診察が終わった時に半年後の予約をしています。散髪の場合もお会計の時に1ヶ月後の予約を。でも、歯医者さんの場合は半年待たずに、詰め物が取れたなどの何かしらのトラブルが発生して、予約を前倒ししてもらうことが3回続いているのですが・・・。

美味しさと一次産業

福島屋の福島会長。打ち合わせと称しつつ、たくさんの示唆をいただいています。例えば、「美味しさ」を突き詰めていくと、一次産業に行きつくよねと福島会長。野菜や肉だったりの素材。そして、さらに大切なのはもっと奥の方。野菜の生育環境、しいては土づくりそのものだよねと。牛肉であれば、牛そのものはもちろん、どんなエサを与えているか、そのエサがどんなものなのか?

醤油でも原料が国産だとか、天然醸造だったり等、一見して見栄えが良さそうだったり、付加価値がありそうなものが重宝されがちですが、ラベルに表示されてくる上っ面の情報ではなく、その背景にある生産者がどんな醤油をつくろうとしているかだったり、そのためにどんな工夫をしているかだったりを理解することが大切なのだなぁと。
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